神学論争か 2013 4 20

 今日は、「憲法問題」を取り上げましょう。
日本国憲法第9条について書きたいと思います。
「第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久に、これを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。」
 さて、日本国憲法第9条をめぐって、
学者や評論家、マスコミが「神学論争」を繰り広げている間に、
日本の自衛隊は、どうなったか。
 陸上自衛隊が保有する「10式戦車」は、世界最強、
海上自衛隊が保有する「イージス艦」も、世界最強となっています。
 航空自衛隊というと、戦闘機を連想しますが、
戦闘機が主役だったのは、第二次世界大戦までで、
現代戦で重要なのは、早期警戒管制機でしょう。
 航空自衛隊が保有する「E-767」は、1機500億円以上で、
これは、世界最高かつ世界最強です。
当時のアメリカ空軍は、予算不足で購入できなかったとまで言われたものです。
 このように、学者たちが「神学論争」に夢中になっているうちに、
自衛隊は、大きく変貌しました。
 これは、普通の軍隊どころか、
世界最強クラスの軍隊を、日本は保有しているということです。
 だから、本当は、憲法で「国軍」を明確に規定して、
憲法で「世界最強クラスの軍隊」をどうコントロールするかを考えるべきです。
 文民統制にとって、一番問題があるのは、
学者たちが「神学論争」に夢中になっているうちに、
自衛隊が、いつの間にか「世界最強クラスの軍隊」になってしまったことです。
 このような問題が発生する背景として、
日本エリート特有の弱点があります。
 欧米エリートは、たとえ反戦・平和主義者でも、
一般教養として軍事知識を持っていますが、
日本エリートの場合は、全く軍事知識を持っていないと言えるでしょう。
これで「文民統制」ができますか。
 少女漫画では、ひたすら、
「見たいところは見て、見たくないところは見ない」という世界が繰り返されます。
学者やマスコミも、少女漫画の世界に逃避する日々ですか。











































































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